坂本龍馬とスティーブ・ジョブズの共通点

自己啓発

 

坂本龍馬もスティーブ・ジョブズも、偉業を成し遂げた人物として有名ですよね。

この2人の共通点というと、何が思い当たるでしょうか?

今回紹介したい2人の共通点は、「感受性の豊かさ」です。

 

 

坂本龍馬とは

坂本龍馬は明治維新の立役者で、長州と薩摩を結びつけ、新政府設立に寄与した功労者です。

龍馬の人物像がわかるようなエピソードはたくさんありますが、龍馬はとにかく大局的な視点と柔軟な思考能力を持っている人でした。

勝海舟を暗殺しようとして、その思想に惚れてその場で弟子になってしまったというエピソードは、柔軟な思考をする人物だということをよく表しています。

また、子供の頃、雨降りの日に川遊びに出かける龍馬が友達に「こんな雨降りに行かなくても」と言われ「どうせ濡れるのだから問題ない」と答えたという逸話があります。

子供の頃から、大きな物の見方をしていたということがよくわかります。

 

 

スポンサーリンク

 

 

スティーブ・ジョブズとは

スティーブ・ジョブズは、Apple社のCEOを務めた経営者・技術者です。

ジョブズの人物像としては、とにかく「こだわり」という言葉がぴったりきます。

目標達成のためにあらゆる人・物・力を容赦なく駆使する型破りな人でした。

また、偏執的なところがあり、ベジタリアンとして食事には強いこだわりを持っていましたし、ベジタリアンは体臭がしないという謎の考えで、お風呂に入らない時期があったそうです。

ジョブズは、自分が気に入らない仕事をしている人を徹底的にこき下ろしたり、普段から横柄な態度を取っていたことで、人に嫌われやすい人でした。これもまた、自説や結果へのこだわりがそうさせたのでしょう。

 

2人の共通点

そんな龍馬とジョブズの共通点とはなんでしょうか?

私が思う2人の共通点は、「感受性の豊かさ」です。

フィクションですが、龍馬の感受性の豊かさを表しているエピソードが「竜馬がゆく」の中で描かれています。

それは私のお気に入りのシーンなのですが、竜馬が初めて土佐から江戸に向かう途中、富士山を見て心から感動するシーンです。

居合わせた藤兵衛という泥棒稼業に、「お前はあれを初めて見た時、感動しなかったのか?だから、お前は泥棒なんかしているんだ。この風景を見て何も感じない者は、ろくなやつにはなるまい」と竜馬は言います。

坂本龍馬は、誰の説明も何もなくとも、風景ひとつに「これはいい!」と感じ入ることのできる感受性をちゃんと持っている人だったのです。

スティーブ・ジョブズも同じく、感受性の豊かな人でした。

素晴らしいアイデアに触れた時や自分の思い通りにならなかった時などに、人目を憚らずによく泣いていたと言われています。

大人になってから、よく泣いてしまうという人はあまりいないですよね。

その豊かな感受性が、ジョブズをさらに素晴らしいアイデアの下へと連れて行ってくれたのだと思います。

 

感受性を守ろう

私は、感受性と聞くと、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩を思い出します。

引用します。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

現代では、感受性の乾いた人が多いと感じます。横並びで生きることや、突出した存在になることを忌避する社会の中で、感受性を捨てることが生存術になっているのかもしれません。

現に、龍馬やジョブズを支持する人も多かったですが、嫌悪する人も多くいました。

感受性が豊かということは、それを表現した時に、人に疎まれる危険性を孕んでいます。

その危険を回避するために、感受性をあえて捨てているのです。

ところが、心がぱさぱさに乾いたあとで、自分がなぜ感受性を捨てたのかを忘れて、刺激や変化のない現状を誰かや何かのせいにしてしまいます。

そんな風に生きていると感じる人は、ぜひ、感受性を取り戻しましょう。

感受性。それを守るだけで、あなたは龍馬にもスティーブ・ジョブズにもなれるのです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

動画系以外の記事は、隔日午後7時に定期投稿していきます。

感想・意見・指摘などは、コメントに残していただけるとありがたいです。

ツイッターで、ブログの更新情報などお知らせしています。

https://twitter.com/saltramen_book

それでは、また別の記事でお会いしましょう。

 

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました