ボディランゲージ(しぐさ)の心理学シリーズです。
今回は、体と足の向きで相手の気持ちをを見抜く方法についてです。
好意は体と足の向きでわかる
好きな人、興味のあるものに対しては、自然と体も足もそちらに向くものです。
逆に、嫌いなもの、興味のないものに対しては、体も足も別の方向に無意識に向けたくなります。
実は人間の体は、上から下にいくにつれ正直になっていきます。
顔、声などは、いくらでも嘘がつけますよね。
不機嫌だとしても笑顔を作れるし、電話口では良い声を出すことが簡単にできます。
大して興味のない相手にも愛想笑いを向けられます。
それに比べて、体の向きや足に普段から神経を使っている人はなかなかいません。
普段、上司や恋人などの特定の人と会話しているときの自分が、どういう表情をしているかやどんな声を出しているかは結構思い出せると思いますが、体の向きや足をどんな状態にしているかはあまり思い出せないと思います。
それだけ、体の向きや足の状態については無意識に任せている=正直な動きをしているということなのです。
足の向きが最重要
例えば立ち話をしているシーンを想像してみてください。
常に体全体が相手を向いているか、向いていないかという二つの状態しかないわけではありませんよね。
顔は相手を向いているけど、体と足は別の方向を向いていたり、
顔も体も相手を向いているけど、足だけ別の方向を向いていたり、
座っている時なら、足だけ相手に向けて、上半身は別の方向を向いていることもあると思います。
そうなると、どのパターンがどういう意味なのか、わからなくなってきます。
でもちょっと待ってください。
体のどの部分が一番正直なんでしたっけ?
頭から下にいくほど正直になると書きましたよね。
そう、足です。足が一番正直に感情を表しているのです。
ということは、顔や体が自分の方を向いていても、相手の足が別の方向を向いていれば、自分との会話より気になることが他にあるのかもしれないということになります。
表面上は笑っていても、相手は実は、いつ自分との会話を切り上げようかと考えている可能性があります。
逆に、体や視線がそっぽ向いていて素っ気ない態度に見えても、足が自分に向けられていれば、ここからすぐに立ち去る気はなく、心地よさを感じているのかもしれません。
上司に話しかけるのは体が開いた時を狙え!
上司に話しかけるタイミングって難しくないですか?
私の実体験なのですが、私の上司はいつも忙しそうなので、話しかけづらいですし、いざ話しかけても対応してもらえるときと対応してもらえないときがあります。
そこで、どんなときに快く対応してもらえて、どんなときに嫌がられるかを観察して探ってみました。
すると、あることがわかりました。
それは、上司が机にかじりついているときは対応してもらえる確率が低く、体をこちらに向けているときや、飲み物を飲むために顔を上げて体を開いたときに話しかければ対応してもらえる確率な高くなるということです。
つまり、人間は、体や足が向いている方向のものは、受け入れやすくなるのではないかと思います。
ジェームズ=ランゲ説の「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」と同じことです。
上司に話しかけるとき以外にも、好きな人などに話しかけるときも、相手の背中から声をかけるのではなく、相手が体を開いてこちらに向けられるタイミングで話しかければ、良いコミュニケーションが取れる可能性が高くなるので、試してみてください。
まとめ
顔の表情や声音、話す言葉などは、いくらでも嘘がつけるものです。
人間は、脳に近い部位ほど意識が行き届くようです。
しかし、体や足の向きにまで気をつかっている人はあまりいません。
特に足は体の中で最も正直です。
本当の気持ちは足に出ます。
表面的な態度だけだけで判断せず、ボディランゲージが何を語っているかに注意することで、相手の気持ちに気づける確率が上がります。
参考書籍
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