なにかを続けようとして失敗した経験は、誰にでもありますよね。
実際、習慣を作るのは簡単ではありません。
しかし、習慣作りに失敗しない裏技が、実はあるのです。
小さすぎて失敗すらできない習慣を行う
既に書いたとおり、習慣を定着されるのは非常に難しいことです。
私もこれまで、続けようと思ったことを、何度途中で投げ出してきたかわかりません。
なぜ、習慣化に失敗してしまうのでしょうか?
その理由の一つは、習慣にしようと思っていることが、大変すぎるからです。
例えば、ランニング。
フルマラソンを走る人にとっては、1日5キロのランニングは物足りないほどかもしれませんが、これからランニングを始める人にとっては、1キロでも結構キツいです。
大変すぎることを習慣にしようとしても、失敗する可能性大です。
絶対に失敗しないようにするためには、失敗できないほど小さなことを習慣にすることです。
ランニングなら、1日100メートル走る。これなら、続けられると思いませんか?
腕立て伏せなら、1日1回。
勉強なら、1日1問。
1日1問で身につくの?
1日1回の腕立て伏せって意味ある?
と、思いますよね。
もちろん、毎日必ず1回しかやらないのであれば、あまり意味はないと思います。
しかし、1日1回でいいと思っていても、「今日はもう1回やってみるか」となる日があります。
脳は、習慣化された行動をすると喜ぶので、1日1回が習慣になると、自然ともっとやりたくなるのです。
面白いですよね。
だから、まずは習慣を作るときは、これ以上ないというほど小さな習慣から作るようにしましょう。
モチベーションを上げてから取り組むやり方は成功しない
あなたは、習慣にしたい行動をするとき、
「よし、やるぞ!」
と思ってからやりますか?
それ、失敗する可能性が高いです。
行動するにはやる気が必要と考えるのは間違いです。
というか、やる気を必要としているうちは、行動は習慣化されません。
習慣は、やる気、感情、モチベーションといったものに左右されずに行うものです。
朝起きて、歯磨きをする時に、「今日も、歯磨きをしよう。歯磨きをしないと、健康にも悪いしな。よし、やるぞ!」と考えてからしますか?
しませんよね。
習慣とは、感情とは切り離されて、自動的に、無感情的に行われるようになって、初めて習慣となるのです。
つまり何が言いたいかというと、モチベーションを上げてから取り組むやり方は成功しにくいということです。
もちろん、何か新しいことを始める時に、その事について調べてモチベーションを上げる行為を否定するわけではありません。
ただ、モチベーションを上げることと、習慣化することは、切り離して考えた方がいいということです。
「こんなにやりたいことなんだから、いくらでも続けられるだろう」という考えだけで超えられるほど、習慣化の壁は生易しいものではないのです。
最初の1回を始めるときが、最も疲れる
行動を決めるには、意志力を消費します。
ロールプレイングゲームで魔法を使う時にMP(マジックポイント)を使用するのに似ています。
意志力は、どんな時に多く消費されるでしょうか?
それは、行動し始めるときです。
最初の1回を始めるときが、最も疲れるのです。
一度動き出してしまえば、あとは少ない力で動けるものです。
そのため、最初の1回さえ習慣にしてしまえば、一番の難所をクリアしたことになるのです。
あと大事なのは、疲れるほどやらないことです。
「やりきった!今日は頑張ったぞ!」と思うほどやってしまうと、次の日からが続きません。
昨日はあんなにやったけど、今日はやる気がしないな…とか
今日はホントに1回でいいのか、昨日あんなにやったんだから、今日もやらなきゃいけないんじゃないか、続けなきゃいけないんじゃないか…とか
そういう感情が生まれてしまっては、習慣化の邪魔になります。
だから、否定的な感情が生まれるほどやらない、ということが大事になるのです。
習慣化していくうちに、もっともっとやりたくなって、1回では終わらなくなるのは良い傾向ではあるのですが、抵抗を感じるようになったら、小さく戻すことです。
まとめ
習慣化を目指すとき、だいたいの人が、ほとんどフルマックスな行動を最初からし始めようとします。
筋トレなら、腕立て腹筋背筋スクワット30回を1日5セット。
勉強なら1日5時間。
最初の1日はできても、それが習慣になるまで続けられる人が果たしてどれくらいいるでしょうか?
もちろん、ゴールが決まってる場合、例えば目指す試験が半年後にある場合などは、可能な限りやるべきですが、習慣を作ることが目的の場合は、悪手となります。
小さな習慣を植え、ゆっくりじっくり育てるのが、習慣化のコツです。
これまで習慣作りに失敗して時間を無駄にしてきたという人は、次の習慣作りは、絶対に続けられる習慣作りの裏技を、ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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