就職のための面接試験などでは、部屋に入ってきてからの言動の全てを見られています。
大抵の人は「どう受け答えするか」については考えていきますが、行動についてはマナーと姿勢を良くすることくらいしか気をつけませんよね。
でも、行動、しぐさといったものも非常に大事なのです。
面接は「印象」も見られている
面接では、受け答えの内容も当然重要な評価ポイントではありますが、面接官は、応答しているあなたの「人格」を見極めようとしています。
あなたがどういったことをしてきて、何ができるかというような言葉にできる情報は、エントリーシートなどを見ればだいたいわかるわけです。
そういった情報が欲しいだけなら、もっと何枚も詳細な調査票に記入してもらうだけで、面接なんかわざわざものすごい時間と労力を割いてする必要ないですよね。
それでも面接をする理由は、やはりあなたの人格や対面したときの印象を見たいからなのです。
どんなに立派な受け答えができても、目を合わせず爪を噛んで貧乏ゆすりしている人を、採用したいとは思いませんよね。
まぁ、そんな人はいないと思いますが。
支配者になるな!
面接官に悪印象を与えてしまうボディランゲージを、部屋に入った瞬間にやってしまっている人がいます。
それはどんなボディランゲージかと言うと、
「部屋を見回す」
これです!
ほとんどの場合、面接会場の部屋は初見ですし、想像していたより大きいor小さいなどあって、部屋の構造が気になって部屋を見回してしまうのです。
こんなことは大したことじゃなくない?と思いますか?
確かに非常に些細なしぐさでありますが、忘れないでください、面接官は、部屋に入った瞬間からあなたを注視しているんです。
自分が見つめている相手が、自分から目を逸らしている。
これは、実は想像以上によろしくない印象を与えるものなのです。
目を外している側は、知らず知らずに「支配者」として振舞ってしまっています。
視線を向けている方は、従属者となってしまうのです。
例えば職場で、上司がこちらを向いていたら自分が明後日の方向を向くわけにはいかないと感じませんか?
逆に、上司に報告しているときに上司が別の方向に視線を向けていても、それほど失礼とは感じませんよね。
接客でもそうです。
店員はお客の方を見なければ失礼にあたるけれども、お客は店員の方を見ていなくても別に失礼じゃない。
このように、関係性として下の者は相手に視線を向けていなければならない、という意識があるのです。
だから、面接のときに、面接官を見ずに部屋を見回すしぐさをすると、面接官からは「なんじゃこいつ!ふてぶてしいやろうだ!」と思われてしまうのです。
従順さを見せろ!
逆に、視線によって好印象を与えることも可能です。
まず、面接会場の部屋に入ったら、面接官の方と自分の座る椅子以外に視線を向けることは許されません。
面接官の方向を見て、「僕はあなたの犬だ!」と心の中で念じましょう。
「おかけください」と言われたら、心の中で「ワン!」と言うことも忘れずに!
というのは冗談ですが、こうすることで「ふてぇやろうだ!べらんめぇ!」と思われることはなくなるでしょう。
とはいえ、ずっと相手の方を向いているのも不自然です。
そこでもう1つテクニックがあります。
それは、「視線を外すときは視線を下げる」というテクニックです。
視線を外すときは、上や横を向くと「支配者の視線」が発動して「ちくしょう!このすっとこどっこい!」と思われてしまいますが、下を向くと、印象が変わります。
視線を下げるのは、「従順」のサインになるのです。
腰を折ったり項垂れたりする必要はありません。
ただ、視線を下げるだけ。これで十分従順さを伝えられます。
まとめ
本来は面接に上下関係なんてありませんが、採用側と応募側と別れるとどうしてもそういった意識を持ってしまいますよね。
つまり、採用側は支配者、応募側は従属者として振る舞ってしまいます。
そしてその立場に即した振る舞いをしない相手に好意を持つのは難しくなります。
面接時は特に面接官は一挙手一投足を見ているわけですから、こちらも視線一つのしぐさにも気をつかう必要があるのです。
目は口ほどに物を言う、とも言いますしね!
参考書籍
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