人と関わるときに念頭に置いておくべきことがあります。
それは、どんな人でも、自尊心を満たされれば嬉しく、自尊心を傷つけられれば不快だということ。
自己中心的な人や、敵意を向けてくる人などにたいして、つい欠点を指摘してやりたくなったり、言い負かしてやりたくなったりします。
そういう人には、一度懲らしめれば反省するだろうという理屈が念頭にあります。
しかし、これは間違いです。
自尊心を傷つけられれば、人は不快に感じ、さらに自分勝手に振る舞い、敵意を強くします。
それを見て、「せっかく指摘してやったのに、人間ができていないなぁ」と感じるでしょうか?
もし、そう感じた経験があるのなら、思い出してください。
人は基本的に、自尊心を満たされれば嬉しく、自尊心を傷つけられれば不快なのです。
自己中心的で人を傷つけようとする人は、すでにどこかで、自尊心を傷つけられているのです。
それを理解してあげて、自尊心を満たしてあげるようにすれば、どんな人でも、理性的で好意的なところを見せてくれるものです。
周りの人の自尊心を満たすように行動している人は、人望を集めやすいということです。
自尊心を満たされれば、誰でも嬉しいものですから、自尊心を満たしてくれる人の近くにいたいと思うわけです。
簡単に相手の自尊心を満たすには、褒めることです。
だいたいの場合、人は、褒められれば嬉しいものです。
だいたい、というのは、例外もあるということです。
つまり、「褒める=その人の自尊心にヒットしている」なら、確実に嬉しいと感じてくれまが、
「褒める=その人の自尊心にヒットしていない」場合は、嬉しいと感じてくれません。むしろ不快感を与えることすらあるかもしれません。
褒めるという行為自体は簡単ですが、褒める対象がその人の自尊心にヒットする内容かどうかには注意しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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