ITmediaビジネスオンラインで、2017年に大手小売業者が廃棄したウナギの量が、2.7トンにもなるという記事を読みました。
あんなに美味しいのにもったいない・・・
廃棄されたウナギは絶滅危惧種!?
グリーンピースジャパンという環境保全のために活動しているNGOの調査で、ウナギのかば焼きを販売している日本の大手小売業者が2017年に廃棄した商品の量が、合計で、2.7トンにもなるとのこと。
確かに、小売業者では、消費期限が過ぎれば廃棄するしかないのかもしれませんが・・・あまりにももったいない!!
しかも、廃棄されたウナギは、「ニホンウナギ」という、IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種に指定している種なのだとか!
絶滅危惧種って、そんな扱いでいいの!?と不安になりますよね。
絶滅危惧種というのはIUCNが指定しているだけで、法的拘束力とかはないそうです。
でも、ネット上では、買い控えしようというような声がちらほら見えますね。
確かに、乱獲によって絶滅させてしまうわけにいかないので、食べないことでウナギを守るという方法もあるのかもしれませんが、ウナギの場合は、個体数減少の原因が特定されておらず、禁漁したからといって絶滅危惧が回避される保証もないようです。
それにしたって、トン単位で廃棄されるほど大量販売するのは、いかがなものか、という感じですね。
2.7トンってどれくらいの量?
口の中でほろっとほぐれて、下の上でトロトロ~っと溶けていくあの食感。
噛んだ瞬間にジュワっと広がるタレの甘く香ばしい味。
ウナギのかば焼きは日本を代表する料理と言っても過言ではありませんよね!
しかし、そんなウナギは2.7トンも廃棄されている・・・
2.7トンって、簡単に想像できないけど、どれくらいの量なんでしょう?
あまり参考にならないかもしれませんが、日本人の米の消費量は、1人につき年間約60㎏だそうです。
ということは、米として考えると、2.7トンは、45人の1年間の食料になるということですね。
世界では今、8億人くらいの人が飢餓に苦しんでいると言われています。
ですが、世界中で生産される食料を、人類全員に配分すると、全員が常にお腹いっぱいになれる計算なのだそうです。
その中で、ウナギに限らず、食べ物がこんなに廃棄されているというのは、悲しいことですね・・・
結局、先進国に生まれて飢えたことのない幸せな私には、本当の危機感はわからないですけど。
ニホンウナギ・・・じゃない!?
さらに、グリーンピースジャパンの調査によると、ニホンウナギとして販売されているうちの一部の商品が、ニホンウナギではなく、アメリカウナギだったとのこと。
食べ物に関するこういう嘘というか、品質を隠したり別のものと偽ったりしているニュースって本当によく聞きますよね。
もはや、業界では暗黙の了解的な感じなのでしょうか?
どうせ客は気づかないだろうみたいな?
ひどいですよね。アメリカウナギならアメリカウナギだって言えばいいのに。
「アメリカウナギでも、ニホンウナギと本当に同じくらい美味しいんです!なのに安いんです!」って言ってくれれば、「ああ、そうなんだ、じゃあそっちでもいっか」って思う人もいると思うんですけど。
小売業界も大変な中、少しでも売り上げを上げるために頑張っているんでしょうけど、信用できなくなるようなことは、やめてほしいですね。
「ここで買ったものは、国産じゃなくても、有名な産地のものじゃなくても、おいしい!」っていう信頼があれば、小売店にとっても、客にとっても、WIN-WINで最高ですよね。
ぜひ、お店に人には、ラベルの表示を変えるだけの小手先の方法ではなく、別の方法で頑張ってほしいと思います。
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