最遠方の銀河が発見されたというニュースを読みました。
発見したのは、大阪産業大学などのチームとのことです。
今までの最遠方の銀河は132億光年先の銀河とされていましたが、今回、132億8000万光年先の銀河が発見されたため、8000万光年更新されました。
今までも、最遠方の銀河は、たびたび新発見により更新されてきています。
宇宙が誕生したのは、138億光年前と言われています。つまり、宇宙誕生からたった5億光年後の世界を、観測しているということなのです。
「たった」と言っても、人間にとっては永遠に近い長さですけどね。
でも、例えば138歳のお年寄りの5歳の時と考えると、生まれて間もなくという感じがすると思います。
ところで、「〇〇光年先」とは、光の速さで何年分進んだところ、という意味です。
例えば10光年離れた星の見たとき、その光は、10年前にその星を出発し、10年後の今、自分の目に届いたものということになります。
つまり、132億8000万光年先の銀河を発見したということは、132億8000万年前、その銀河から出発した光を見たということになります。
なんだかすごくロマンのある話ですよね。
僕たちが日ごろ星空を見上げているとき、それは、何年も前の世界を観測しているということなんです。不思議ですね。
地球上のものは、みんな同じ時間を共有していて、過去の世界を見ることは絶対にできませんが、夜、空を見上げるだけで、あっちの星は3年前、こっちの星は10年前と、バラバラの時間を見ることができるんですよ。不思議ですよね~。
ちなみに、宇宙の始まりはまだわかっていませんよね?でも、遠くを見ればどんどん過去が見れるんなら、一番遠くまで見れるようになれば、138億光年前の、宇宙誕生の瞬間が見れるんじゃないの?と思いませんか?
残念ながら、それは不可能なんです。
宇宙は、ビックバンという大爆発から始まりました。ビッグバン直後というのは、超高熱超高密度のプラズマ状態だったため、光が自由に進むことができないような感じでした。
宇宙誕生から30万年ほどはそういった状態だったため、30万年以降のものしか、見ることはできないということです。
歯がゆいですね!宇宙誕生の瞬間は、誰にも見ることができないように神様が細工したのかもしれません・・・
私は、子供のころから宇宙とか星とかが好きだったので、こういうニュースを聞くとワクワクします。
宇宙のことを考えると、スケールが大きすぎて、心の中がスンッと冷えるような、不思議な感覚がします。
自分にはなんの影響も及ぼせない巨大な存在を前にして、自分の存在の小ささを知るような。
そういうのが好きなんですよね。
宇宙に関する研究はどんどん進んでいて、ヒッグス粒子とか、時々おっきなニュースも聞けるし、いつか、宇宙誕生のミステリーを誰かが解き明かしてくれることを期待しています。
できれば、私が死ぬ前に、わかるといいなぁ。
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