記憶法「チャンキング」【ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由】

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 脳のメモリには、短期記憶と長期記憶があり、情報はまず短期記憶に仮置きされ処理されます。しかし、短期記憶にはだいたい7つ程度のこと分しか容量がありません。本書で紹介されている「チャンキング」という技術は、情報を直接、長期記憶として格納できるテクニックです。

 

 

チャンキングとは

 チャンキングは、「憶えるアイテムのサイズを大きくすることによって、憶えるアイテムの数を減らす方法」です。

 要は、1つ1つの情報の断片を、類似性で一括りにしたり、すでに自分の長期記憶の中にある情報を使って大きなカテゴリーに入れてしまう方法です。

 チャンクとは、「かたまり」を意味します。

 具体的な例示を見ていきましょう。

具体例1「文字列のチャンキング」

 HEADSHOULDERSKNEESTOES、という22個のアルファベットを憶えてみましょう。

 えいちいーえーでぃーえす…と1つの1つのアルファベットを憶えていくやり方では、やはり7個程度までを憶えるのが限界でしょう。

 しかし、ここで、自分の長期記憶にある英単語の情報と、上記の22個のアルファベットを結びつけてみます。

 HEAD(頭)SHOULDERS(肩)KNEES(膝)TOES(つま先)と4つの英単語に分けて憶えれば、驚くほど簡単に憶えられます。

 これが「チャンキング」です。暗記をする際には自然とこのテクニックを使っているという方もいらっしゃると思います。

具体例2「数列のチャンキング」

 本書で例示されている数列とは違いますが、110311950117160414という18桁の数字を完全に憶えるのは困難です。

 ただ、これを110311/950117/160414の3つに分け、「日本を大地震が襲った日」というチャンクにすれば、日本人としてもはや忘れろと言われても忘れられない情報になります。

チャンキングの極意

 今まで見てきたとおり、チャンキングは、意味がないように思える情報を、すでに自分の長期記憶の中に格納されている情報を使って置き換える方法です。

 この、すでに憶えている情報を使って憶えるというテクニックが重要です。

 完全に置き換えることができなかったとしても、「◯◯に近い数字」とか「◯◯という言葉に似た文字列」といった、自分にとって意味のあるフィルターを通すことで、情報を焼き付けることができるのです。

棋士のチャンキング

 将棋の棋士は、一局の駒の動きを全て完全に記憶していて、盤面を再現することができます。

 彼らは、100手以上にも及ぶ駒の動きを、1つ1つ記憶しているのでしょつか?

 それは、違います。

 チェスの達人に、駒をランダムに配置きた盤面を記憶してもらったところ、その盤面に対する彼らの記憶力は、初心者より少し良い程度で、7個程度の駒の位置を再現する記憶力しかなかったというテスト結果があります。

 それは、将棋でも囲碁でも同じでしょう。無意味に配置された盤面を憶えることにおいては、プロも初心者もたいして変わりはないのです。

 ではなぜ、棋士たちは100手以上の駒の動きを完璧に再現することができるのでしょうか?

 彼らは、膨大な数の棋譜を勉強し、長期記憶に置いています。

 その長期記憶に保存した膨大な棋譜のパターンを使って、一局の流れをチャンキングして憶えているのです。

 皆さんも、7つ程度より多くの情報を憶えなければいけない機会がありましたら、「チャンキング」を試してみてはいかがでしょうか。


 

 

 

 

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それでは、また別の記事でお会いしましょう。

 

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